2009 Past Exhibitions
Carla Nuis Jewelry Exhibition
2009年2月20日-3月8日

ギャラリー・ドゥ・ポワソンでは2009年第一回目の企画展として、オランダのジュエリー作家カルラ・ナウス(b. 1970)の個展を開催致します。日本国内で初の個展となる本展では、近年の代表作を中心に新作60点余が発表されます。
カルラ・ナウスは、どこかで目にしたことのあるような要素を取り上げながらも、新鮮な驚きをもたらすようなエレガントで意外性に富んだ方法でそれらを提示します。ナウスの作り出すジュエリーには、軽やかさと重厚さ、繊細なディテールとおおぶりな形態、クラシックとモダンといった、相反する要素が共存しています。デコラティブな文様がレースのように透し彫りにされた極薄の純銀の“ジャガイモ”。(photo3)「なぜ?」と思うようなものをも高度な技術と手間をかけ完成度の高い造形物として作り上げるギャップは、静謐な佇まいの中にからりとしたユーモアを漂わせる独特の魅力となっています。
代表作の一つ、“Bronzino Pearl Necklace”と題したネックレス(photo1)は、16世紀マニエリスムを代表する画家ブロンズィーノによる肖像画「エレオノーラ・ディ・トレドと息子の肖像」に描かれた女性、エレオノーラが着ているベルベットのドレスの文様に着想を得ています。ドレスに織り込まれた壮麗なザクロの花のパターンは、同じ時代背景に属する装身具である真珠のネックレスに由来する形状を持つシルバーのジュエリーとして蘇りました。糸でつながれた球状のパーツ一つ一つには、緻密に計算された複雑な文様が曲面に沿って完璧に連続しています。CADシステムを駆使したエッチングによる透し彫りを三次元に応用するという、ナウスが長年の探求の結果編み出した独自の手法は造形上の可能性を広げました。伝統的テキスタイルの文様を用いる一方、結果として生み出されるものは制作方法を含め非常に現代的なものです。
時空を超えた世界と身に付ける人をつなぐ媒介となるジュエリー。そんなもっとも豊かな ジュエリーの在り方がナウスの作品の真価と言えるでしょう。この機会にぜひご高覧ください。
会場
ギャラリー ドゥ ポワソン
東京都渋谷区恵比寿2.-3-6 B1F
tel. 03-5795-0451
期間
2008年2月20日 - 3月8日(月曜休み)12:00-20:00
オープニング 2月20日(金)18:00-20:30
助成:オランダ王国大使館
この展覧会は、『日本オランダ年2008 2009』の公認事業としてオランダ大使館より支援されております。
